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松田 健次
九州工業大学大学院工学研究院
シャルピー衝撃値に及ぼす温度の影響
SS400D材および快削黄銅の2種類のシャルピー衝撃試験片を,液体窒素に浸して十分に冷却した後試験機にセットし,試験片にはんだ付けした熱電対の起電力をモニターして,―80℃に到達した瞬間を狙ってハンマーを衝突させた.実験の様子はデジタルカメラを用いて動画撮影し,ハンマが衝突した瞬間の熱起電力を試験機と一緒に撮影したデジタルマルチメータから読み取り,試験片温度を算出した.
結果

面心立方格子をもつ快削黄銅では,-80℃程度まで冷却してもシャルピー衝撃値に大きな変化はないが,体心立方格子をもつSS400Dでは低温で衝撃値が著しく低下している.すなわち,SS400D材では低温脆化が生じていることが分かる.
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本研究の一部は,競輪の補助を受けて実施しました.
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